黒騎士-ブラックナイト-

ロイドは剣を横に構え、防御の体勢に入る。

「護れ。」

ロイドは結界を張った。

ドッッッ!!!

シューの放った炎の鳥が、ただの火の粉になり消えた。

「!?」

「弱い……。なんて弱さだ。」

ロイドはつまらなそうに呟いた。

「返してやるよ。」

クルッ

ロイドは剣を一回転させた。

「放て。」

ゴォッッ!!

炎が放たれた。

「護れ!」

レイドは結界を張った。

次第に炎は形を変えていく。

「……!?」

「私の魔法……!?」

炎は、シューが放った炎の鳥とまったく同じ姿に変わり、結界に当たり弾けた。

「話にならねぇよ。さっさと終わらせるか。」

ロイドは剣を突き出した。

「凍れ。」

ヒュンッッ!!

剣の先から冷気の混じった風が放たれ、レイドたちに吹く。

「護れ!」

また結界を張った。

「そんな壁じゃ、オレの氷は簡単に貫くぜ?」

ピキンッ!

ピキンッ!

風が無数の氷の刃へと変わる。

「シュー!内側から炎を出せ!」

レイドは飛んでくる氷が届く前にシューに命じた。

「はっ!」

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