永久保存電話


寝ていたら、急に電話が鳴った。




「はい、もしもし」




電話に起こされた事に不機嫌になりながら、電話にでたので口調がきつくなってしまった。





『う、碓氷・・・やっぱり、こんな時間に電話するのは迷惑だったな。ごめん。また、明日にするよ』





電話は鮎沢からだった。



俺が不機嫌なのを察したからなのか、電話を切ろうとする。




「ま、待って!切らなくていいから」



『いいのか?切らなくて・・・』





切らなくていいに決まっている。


なんせ、初めて鮎沢から電話がかかってきたんだから、尚更切れない。




「切らなくていいよ。ところで、どうしたの?」



『あ、あのな・・・今日、バイトの終わりに店長から遊園地の券をもらったんだ。それで、店長が碓氷と一緒に行けって・・・それで、この券・・明後日の日曜日しか使えないんだ。だから、日曜日一緒に行けないかなって・・・』









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