晴れ空男子
「もうここで降ろしてよー…」

「はいはい」




 家の前まで着くと美雨が駄々をこねて背中が不安定になる。




「落ち着けって」

「早く!!」




 別に親父と優枝さんなら見られても平気なんだけど…美雨は嫌みたいだ。




「ほら」

「ありがと」

「早く家入れ」

「うん…ただいま!!」




 返事をするなり家にすぐ入って行った。



「おかえりなさーい」

「早かったな」

「もう6時だよ?」

「ん? まだいいじゃん?」




 親父と優枝さんはニコニコ笑って迎えてくれた。




「空君は今日泊まってくの?」

「いいっすか?」

「もちろん♪」



 じゃあ今日は美雨の部屋に泊まらせてもらおうか…(笑)




< 129 / 296 >

この作品をシェア

pagetop