晴れ空男子
 美雨の父親を連れて。




「泊ってくの?」



 美雨の母親がそう言った。




「…泊らしてやって」




 美雨の父親が言った。





「何か悩んでんだろ? 俺が話し聞こっか?」

「え…」





 美雨がなんか言ったのかな。






 この人に言われると口が滑りそうになる。






「ここで話しにくいなら…俺の部屋おいで」

「……はい」






 俺には相談相手が必要だったんだ。







 俺はおとなしくついて行く。





「その辺に座って」

「はい」




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