晴れ空男子
「あっちぃ…」



 もうすぐ夏休みにはいるころ…。




 やっぱ夏は暑いから嫌いだっつーの。






 律は美雨にべたべたしやがって…暑苦しいんだよ。






「美雨ちゃんってモテるんだねー?」

「なんで?」




 きょとんとした顔で律を軽く睨みながらそう言う美雨。





「俺のクラスの男、美雨ちゃんの話しかしないんだもん」

「悪口言ってんでしょ」

「違うよー」

「うるっさいな~…ちょっと暑いから離れてよ」





 やっぱ凶暴になってる…。





 俺はしゃべるのも暑くてじーっとアイスをくわえながら律を監視。





 優枝さんが「エコ!!エコ!!」と言ってクーラーはダメらしい。





 親父も優枝さんには頭があがんねぇの。





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