晴れ空男子
 つかつかと裕也君の傍まで寄ってきた。



「…祐。この女は?」

「…友達の彼女」

「浮気?」

「ちげぇよ。相談乗ってんの」

「あらぁ…流石私の息子ね♪」



 祐って呼ばれてるんだ。




「はじめましてー、祐の彼女の美陽(みはる)でーす♪」

「…彼女さん? お母様? どっち!?」




 裕也君のほうを見た。




「母さん」

「そっか…」




「彼女よー?」

「初めまして。北見美雨です。裕也君にはいつもお世話になってます」

「ま、礼儀正しい子ねぇ…」




 立ち上がって美陽さんに挨拶をした。




 美陽さんは空いていた椅子に座って私のほうをじっと見てる。




「…なん……ですか?」

「可愛い子ねぇ」

「いえッ! そんなことないです」




< 151 / 296 >

この作品をシェア

pagetop