晴れ空男子
「空、ごめん!! 今日はもう入れちゃったから…」

「…あそ」

「…空?」



 怒っちゃったかな?






 空に相談もせず、勝手にきめちゃった私が悪いよね。




「早く行けよ」

「……うん」

「俺も出かけるから早く部屋出て」





 冷たい目で見降ろされて部屋から出された。





「どうしよう…」




「あっれ~? 美雨ちゃん? どした?」

「あ…慎さん」

「空なんか怒ってなかった?」

「はい…バイト始めること言ってなくて…」

「…そういうこと♪」





 慎さんはにこっと笑って私の手を引っ張ってエレベーターに乗り込んだ。




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