晴れ空男子
「気晴らしにどこか行くか?」

「でも天気予報で雨降るって言ってたもん」

「…めっちゃ晴れてっけど」





 急に降ってきちゃ空がダメだもん。と言って傍に置いてあった雑誌を手に取った美雨。







 結構、雨大丈夫になったんだけどな。







 親父と優枝さんのおかげかも。






 雨が降ると美雨が絶対に飴をくれるしな(笑)





「いいじゃん、行こうぜ?」

「ダ―メ!!」



 美雨が横に首を振った瞬間、ケータイが鳴った。





「社長さんだ!!」




 ゆっくりとケータイを取った美雨。




「…も、もしもし…」

『審査結果が来たよ』



 俺のところまで聞こえるダンディーなおじさんの声。



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