晴れ空男子
『遅い。どこにいんの?』

「純のお家」

『ご両親大丈夫なのか?』




 どうなんだろ…。





「純のご両親は?」

「あー…知らない。どこかで飲んでるんでしょ。電話変わって」

「あ、うん」




 純にケータイを渡すとパパと話して説得してる。





「あ、はい。大丈夫ですよー。美雨がメイクの練習してるんです」

『美雨が!? 迷惑かけてねぇ?』

「全然♪ 知らないことが多すぎて本人混乱中ですけど」





 純とパパはすっかり打ち解けたみたい。




「じゃあお預かりしますねー」

『またうちにも遊びに来て』

「はいー」





 電話を切ると純がニヤニヤしだした。





「超かっこいい声じゃん♪ 顔もかっこいいし!!」



 テレビで見慣れているパパは印象強いみたい。







< 191 / 296 >

この作品をシェア

pagetop