晴れ空男子
「ねぇ、美雨ちゃん。美雨ちゃんのこと『お姉ちゃん』って呼んでもいい?」

「私を?」

「うん。僕ね、お姉ちゃんがほしかったんだ♪ いいでしょ?」

「…いいよ」




 ホント弟みたいに可愛いし…いいか。






「じゃー、お姉ちゃん♪」

「なーに?」

「呼んでみたいだけ!!」

「紛らわしいよ」




 律君はよっぽど嬉しいのか用のないのにずっと私を呼んでくる。





「おやすみお姉ちゃん♪」

「はいはい、オヤスミ」






 メイクの練習で疲れていた私はすぐに寝付いた。






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