晴れ空男子
「おっはよー☆」

「あれ? 空君と一緒に登校?」




 クラスにはもう早く席についてる人もいた。




「たまたま会ったの」




 空とは何もなかったということにしようって話した。





 そういう言葉が出るたびに胸がちくちくと痛んだ。





「日直俺とだけどー…よろしくな」





 1年生の時に一緒のクラスだった坂本君だ。



「よろしくー」

「美雨って変わってねぇな」

「そうかな?」

「でも大人っぽくなったよ」

「ありがと」




 坂本君はサッカー部のエースなんだって。




 爽やか少年って感じ。




「美雨ー、今日帰り一緒にいい?」

「いいけど…どうかしたの?」



 私と坂本君が話してると割り込むように空が入ってきた。



「蓮さんに呼ばれたんだ」

「パパに?」




 蓮さんって呼んでるんだ。


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