晴れ空男子
 伝わったらしく下の名前だけ言った。



「名前のほうを教えて下さるなんて…嬉しいです♪」



 勝手に勘違いをしたのか、すごく喜んでるNATSUさん。




 まぁ…喜んでくれてるしいいか。




「私は奈津って呼んで下さい♪」

「…はい…NATSUさん」

「奈津ですよ!! 律君!!」




 お二人の邪魔をしちゃ悪いし…先に帰ろうか。




 そう思って鞄を持った。



「あ、美雨帰る?」

「うん。律はNATSUさんとゆっくりおいでよ」

「いや…今日は失礼する」




 そう言ってNATSUさんに頭を下げた律。



「あッ…待って。もう少しお話ししませんか?」



 律を誘うNATSUさん。



「…あー…はい」



 『機嫌を損ねるな』



 それを思い出した律は断り切れなかったらしく、いやいや返事をする。




「じゃあ先に帰るね?」

「…美雨、1人でバス乗れる?」

「平気!!」




 たぶん…。


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