晴れ空男子
「ほらついた」

「…え…ここ」

「行きたかったんだろ?」



 ずいぶん暗くなってる。




「ありがと。パパ」

「俺これから仕事入ってるから…」

「わかったー」





 車から降りてケータイを出して時間を見た。





 9:50




 もうすぐ10時じゃん。





「…あれ? 美雨ちゃんじゃん」

「あ、慎さん」

「入らないの?」

「行きます!! 行きます!!」



 慎さんと中に入る。





「じゃあねんッ♪」

「はーい」




 空の部屋の前まで送ってもらってノックをしてから中に入った。





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