晴れ空男子
「あー、ダメダメ!!」

「え?」



 また話しに割り込んでくる空。





「菊池には関係ないじゃん」

「美雨の父親に頼まれてるから」





 …嘘だ。





 パパは人の恋愛事情までは首を突っ込まない人。






 なのに…そんなこと知ってるのに空を否定できない自分がいた。




 

 空に助けてほしかったのかな。







「美雨、先生が呼んでたよ」



 空が入り口近くを指さして言った。






 私は教室を出て辺りを見渡す。




「誰もいないじゃん……」




< 24 / 296 >

この作品をシェア

pagetop