晴れ空男子
 私の机に菊の花を置くなんていい度胸してるね。




「純、森永那智のクラスってどこ?」

「2-C…だけど…行く気!?」

「うん、つか年下? なめられてんね」




 1人でつかつかと2-Cに向かった。




「ちょ、美雨!!」



 空に止められたけど…無視。




 なんかそこら中の人がこっちにみてひそひそ話されてんですけど―。




 3年の廊下はそんなことなかったのに、2年の廊下を歩き始めた途端そうなった。






 何よ~…何か文句あるの!?




「森永那智ってどの子?」

「…北見先輩だッ……」

「…そーだけど……何か?」

「うわぁ…本物」



 私より少し背の低い男の子。




 何か用かな?




「ねぇ、森永那智ちゃん呼んでくれる?」

「はひっ…」


 え、大丈夫…この子
< 263 / 296 >

この作品をシェア

pagetop