晴れ空男子
「こんなに可愛いのにメガネかけてるなんてもったいないよ!!」

「可愛くないです…」

「今日帰り一緒にコンタクト買いに行こうよ!!」

「…先輩とお買い物ですか?」

「いや?」

「いえッ!! 嬉しいです…」




 ホワンっと笑った森永那智ちゃんはホントに可愛い。




 この学校美人率高いな……。





「美雨!!」



 パンを那智ちゃんと一緒に買ったとき、後ろから声をかけられた。




「あー…律」

「森永? …めっちゃ可愛いじゃん」

「でっしょー?」




 くりっとした茶色の目に色素の薄い髪をみつあみにしてるのはもったいないけど…。



「りッ、律君…」




 ボッと顔を赤くした那智ちゃん。





 あ、もしかして……。




「ね、律。今日帰りに那智ちゃんのコンタクト買いに行くんだ。一緒に来る?」

「マジで? お前ら二人で行くと危なっかしいし…行こうかな…森永いい?」



 視線を那智ちゃんに移す律にいちいち顔を赤くする那智ちゃん。




 これはもう応援しなきゃ!!




「もちろんッ…」



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