晴れ空男子
「おっはよー」



 勢いよく教室に入る。







「あっ、美雨ちゃんじゃん!! 同じクラス!? めっちゃ嬉しい」



 みんなも勢いよく駆け寄ってきた。





「私の席どこ?」

「ん? あぁ…たぶん菊池の横」

「菊池?」



 男の子が1人の男を指さした。





 あの人が……菊池。






 隣に行って席に座る。




「おはよう♪」

「おはよ」





 意外にも好青年。



 ずっと窓のほう見てるし…クール系かと思った。






「…雨…降りそうだね」

「…雨は嫌いだ」

「そうなの? 私は名前に入ってるから好きだよ」






 チャイムが鳴って先生が入ってくるころにはもう降り始めていた。



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