晴れ空男子
「このあたりまで来れば大丈夫か」

「…うん」





 なんで逃げたんだろ。







「俺んち来る?」

「行く!!」




 空の家、行って見たかったんだ♪





 私の家からは意外に近くて遊びにも歩いて行けそうな距離。




「大きいね~」

「美雨の家に比べたら小さいけどすっげぇ満足してる」



 パパが用意したマンションは暮らしてる人が全員男の人なんだって。





 空もそっちの方が気を使わないでいいからラクだって言ってる。





「あれ? 空ー、今日は早いな」

「慎か」





 ロビーにいた同い年くらいの男の人。



「空の彼女?」

「違うし」

「可愛いじゃん」




 黒い短髪のすらっとした人。



「慎も俺らと同じ学校」

「そうなんだ~」


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