晴れ空男子
「ここに座って」



 学校の化粧室は色々そろってて勝手に使える。




 まぁ、メイク道具は自分の使うけど。




「髪巻くよ」

「うっ、うん…」




 嫌いなミルクティー色の髪をくるくると慣れた手つきで巻いていく純。



「メイクは…美雨はピンク系ね」




 普段はグロスくらいしか使わない私は純の手つきを見ながらきらきらと目を輝かせる。




「よしっ、出来た!!」


「…これ…派手じゃない?」

「何いってんの。すっごい可愛い」





 また美雨に手を引っ張られてよく男の子たちが集団で集まってる大きな廊下を渡った。





「みんながこっち見てるよ…」

「それでいいの!」

「やだよ…」





 数えきれない男の子たちがこっちを見てる。






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