晴れ空男子
「あれ? 美雨じゃん」

「あっ、裕也君」




 ヤンキーの裕也君がたくさん派手なお友達を連れて私に声をかけてきた。




「何、その大量の手紙」

「…ラブレター」

「いっつもなんでお前が口はさんでくるんだよ」



 イライラしたような顔で空をガン見する裕也君。






 仲悪いのかな?





「美雨、今日も可愛いな?」

「そっ、そんなことないです!!」

「…やっぱこんな奴やめて俺と付き合え」





 またそれですか。





「おい。裕也先輩の言うとおりにするのが身のためだぞ」

「…ごめんなさいっ!!」






 裕也君のことを考えるたびにそれを遮るのは空。






 空…あなたは私にとって何なの?






 教えて






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