悪女



『理香さん?』



「な…なんでもない…です」



嬉しいはずなのに



笑顔になれない



「いつか……返事をさせてください」



私は電話を切った



これ以上はなせない気がしたから



「沙織ちゃーん?コーヒーいれたよぉ!!」



私は深呼吸して龍司のところへ行った



「すみません…いただきます」



「砂糖もう入っているから♪」



「ありがとうございます♪」



ほどよく甘いコーヒーを口に入れた



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