悪女



仁内のアパートの屋上



私は奴とそこにいる



「さっきはありがとうございます、仁内さん…なんか元気になりました」



「華鈴さんのためならなんでもするよ!」



なんでもかぁ……



ふーん……



「仁内さん」



「なに?」



「人間が1番怖いと思う瞬間ってなんだと思いますか?」



仁内は少し考えて言った



「殺されること?」



私は首を振った



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