飛べない天使は歌う
「新政府世界連合同盟?」
聞き返すと
アニスはピタリと止まり振り返る
「いいか?僕はけしてお前を信用したわけじゃない。最初も言ったとおり不審な行動をとれば殺す」
それはさっきまでの優しく教えてくれてた声とは違い
本気で殺す気が感じられる
「只、面白そうだから協力してやる。だが、僕と来るんならそれなりの覚悟を決めなければならない」
覚悟?
何の覚悟だ?
「SSSに背く覚悟だよ」
へー…
って…あれ?
俺今口に出したっけ…?
「口にはだしてない。只読みとっただけ」
「どういうことだ?」
「まぁ、細かいことは監視下の下らない所でな」