飛べない天使は歌う
「アニキ達は何処へ向かってるんですか?」
「国へ」
不良の質問にアニスは答える
「くくくくくく国って…?…まさか」
不良は顔をひきつらせる
「どうした?アニス、不良の表情が変だ」
「元々だろう」
…言われてみれば
「貴様の思ってる道理、僕達が向かってるのはアラレヤだ」
「えぇぇぇぇぇ!」
不良は後ずさってく
何をそんなに?
「お前には話してなかったな?アラレヤこの世界で最も安全な国。…と言う肩書きがある国だ。」
「「えっ」」
どうやら不良も知らなかったようでハモる
「表向きは安全の為だの何だの言ってるが裏では貴族が低級アニュメントを奴隷にしたりしてる。最も安全で冷酷な国だ」
「アニキすげー!何でそんな事知ってんすか!」
「別に」
そんな凄い国なのか…
「アニキィィ!国につくまでに対策を練りましょうぜ!」
不良は俺の肩に手を回し言った
「何処まで着いてくんだよ…」
と言いながらも俺は不良と話す
「僕が…国を変えないと…僕等の国を…」
アニスの呟きは風に消えた