世界一☆プリンセス
「なっ…何これ!!」


「何って…王子の写真、待ち受けにしちゃった」


ペロッと舌を出して笑う蛍を睨んで、あたしは待ち受けを変えようとした。



が…。




「ちょっと蛍、この携帯何したの?」


「え? えーっとね、機械いじって待ち受けを永久保存にしたのー」




ゆ、油断してた…。



蛍は成績学年2位で、お父さんが機械会社の社長さん。


だから機械には特に詳しいんだった…。



ちなみに、もちろん学年1位は私。




「いーじゃん♪ あ、今日王子と王子の友達とあたしと葵で合コンだからよろしくね!」


「何でそんなこと勝手に決めるのよ!!絶対行かないからねっ」



意外にその王子、私が今まで見た男の中で一番カッコイイし…。



この私にカッコイイと思わせるなんて、何か癪!!




とにかく、合コンなんて絶対行かないんだから…。
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