love story
それを見ながら好奇心旺盛,警戒心ゼロの麻衣が

「うちらもあれ乗せてもらおうや!!
あれなら知江も水に浸からんでいいし大丈夫やろ!!」

麻衣は近くでビュンビュン走り回るボートを嬉しそうに指差しながら,あたしたちに言ってきた。

確かに楽しいやろうけど,この前ああいうボートを無免許や飲酒で運転して女の子を捕まえて事故った…というニュースを見たあたしはあまり乗り気になれなかった。

それにあたしは絶叫マシンとか,早いモノが苦手だ。
この前も4人で遊園地に行ったときも,あたしはジェットコースターに乗る3人を,ベンチに座って待っていたのだ。

でも,常識ある瑠美香も結構な遊び好き。
こういうことには警戒心がない。

「いいなあ!!おもろそう!!うちらもひもんとこで声掛けてもらお!!」

瑠美香も乗り気だ。

こうなったら拒否権などない。
乗るはめになるだろう…あたしは今までの経験で察した。
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