巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)
「え・・・っ!?優太!?」
マンションの入り口で突っ立って動かない優太。
何か変だ・・・と思って、私は慌ててマンションの外へ向かった。
「優太!?どうしたの、何かあった・・・?」
声をかけたら、やっと私に気付いて、そして泣きそうになって・・・。
本当に何かあったんだ、そう思った瞬間。
「結衣・・・っ!」
いきなり・・・優太に抱き締められてしまった。
「優太・・・?ちょ・・・っどうしたの!?」
一体、どうしちゃったんだろう。
いつも冷静なはずの優太が・・・。
それよりも、私を振ったはずの優太が・・・。
だけど・・・懐かしい優太の体温。
その時、私はまだ何も気付いていなかった。