巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)


あの時、きっと結衣も同じように傷付いたはずだ。


だけど、今でも仲良くしてくれてる。


俺だったら・・・無理だ、振られた相手と友達でいるなんて。



「それは関係ないって!私は本当に子供っぽいし、優太と別れてから、私も優太のことお兄ちゃんみたいって思うようになったし。気にしちゃダメだよ?」



結衣って・・・本当に優しいな・・・こんな台詞、振った俺に言うか?普通。



「人の気持ちが変わってしまうのって・・・仕方がないことだと思う・・・から。愛され続ける為にも、努力しなきゃいけない・・・よね。」



そう言って、結衣の方が沈み出した。


自分のことでいっぱいだったけど、よく見ると結衣も目を腫らせている。



「・・・結衣?彼氏と・・・何かあったの?」



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