巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)
「優太・・・っ」
やっぱり、結衣の体温は・・・落ち着く。
俺を覚えていなくても、俺は結衣の傍で見守りたい・・・そう思ったんだよな。
だから・・・泣かせる奴は・・・許さない。
俺は結衣を抱き締める力を緩めて、解放した。
かなり・・・名残惜しいけど。
「な?今の、もし彼氏が見ていたとしたら、結衣と同じように誤解するだろ?」
俺は諭すように優しく言って、微笑んで結衣の髪を撫でた。
「うん・・・そうだね。健ちゃん、抱きつかれただけだ、って言ってたし・・・。あたしも、優太に抱きつかれただけだもんね・・・。」
今のは、わざと、だけどな。
「結衣、もう一度彼氏とちゃんと話してみなよ。それに、結衣の方が誤解されるぞ?元彼を家に上げてるんだからさ。」