巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)


「そ・・・れは・・・っ!」



言い返したいだろうけど事実みたいだから反論できないようだった。


でも、益々俺のことは睨んでくる。


結衣のこと・・・好きなのは認めるよ、でも・・・。



「今の君に結衣は渡したくない。前世で散々、あの人は傷付いたんだ・・・俺は傍でずっと見てた・・・!生まれ変わった君なら大丈夫だと思ったけど、君はまた結衣を泣かせた・・・!」



あれ・・・?何で俺、こんなに感情的になってるんだろう?



「伊勢姫・・・!いや・・・だが俺は、前世とは違う!彼女に抱き付かれたが、すぐに離れた・・・やましいことは何もない!俺が愛しているのは、結衣さんだけなんだ・・・!」



彼も必死に対抗してきた。


前世とは違うというのなら・・・それは俺も同じ。


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