巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)
再び、激しい口付けをしてくる健ちゃん。


熱い…熱くて…熱くて…。


この熱を…私は…。



――――――
――――
――




「景虎…っ!好きだ、景虎…っ!!」



「晴…信…っ!」



晴信と…契った。


愛しいお前と結ばれる…これ以上にない、幸福だった。


だが…その幸福は脆くも崩れ去った。


お前がくれたのは…一時の夢だったのだな。


そして…お前の…子。


お前がくれたのは…確かにお前の命だった。


ならば…私はこの子と静かに暮らそう。


私は…所詮、只の女子だったのだから。



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