巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)


「…うぐ……っ!!」



突然の、下腹部の痛みに…私は膝を付いた。



「ぐ…っ…あぁ…っ!!」



今まで戦で傷付いた事もあったが…体験したことのない激痛。


そして…身体から…熱いものが流れ出した。


大量の…血。


下半身が…血に染まった。



「…何故…じゃ…。」



刹那、子が流れたのだと…悟った。



「…何故…っ何故…!晴信の子を育ててはならんと言うのか…っ!」



晴信がくれた命を…産み育てる事も、許されぬのか…!!



「う…っう…うわぁぁぁぁっ!!」



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