巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)
「会いたかった…!生まれ変わってから…ずっと探してました…!あなたを一人残して死んでしまって…申し訳なくて…っ!」
小さな肩を震わせて、ついに彼女は泣いてしまった。
大きな瞳から大粒の涙がポタポタと零れ落ちた。
その涙があまりにもキレイで…晴信は…。
だが、俺は。
晴信とは、もう違うんだ。
「…晴信…様…?」
俺は、やんわりと彼女から離れた。
「すまない、俺は…確かに前世では晴信だった。でも今は生まれ変わって…岡田健士郎という、ただの高校生だ。…彼女もいる。だから君も…今の君の人生を生きて欲しい。」