巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)

「会いたかった…!生まれ変わってから…ずっと探してました…!あなたを一人残して死んでしまって…申し訳なくて…っ!」



小さな肩を震わせて、ついに彼女は泣いてしまった。


大きな瞳から大粒の涙がポタポタと零れ落ちた。


その涙があまりにもキレイで…晴信は…。


だが、俺は。


晴信とは、もう違うんだ。



「…晴信…様…?」



俺は、やんわりと彼女から離れた。



「すまない、俺は…確かに前世では晴信だった。でも今は生まれ変わって…岡田健士郎という、ただの高校生だ。…彼女もいる。だから君も…今の君の人生を生きて欲しい。」



< 57 / 121 >

この作品をシェア

pagetop