巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)
その言葉が本心で、正論だと思うのに…何故か心が痛んだ。
「そう…ですよね。あなたは外見も中身も晴信様とは違って…まるで別人のよう…。」
悲しげに彼女は目を伏せた。
…申し訳ない。
君しか、心から愛さないと誓っておきながら、晴信は景虎を愛してしまった。
そして生まれ変わった俺も…君ではなく、結衣さんが、好きなんだ。
「すまない…前世の君を…殺したのは晴信みたいなものなのに…俺は償いを何もしてやれない。」
晴信は…一体どれだけの人を傷付けただろう。
雫も…景虎も。
傷付けたのは…晴信だ。