巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)
「わたくしも…あなた様に嫁げて…わたくしを受け入れて下さって…大層、嬉しゅうございます…!」
嬉しそうに微笑んで告げる彼女…その言の葉に、胸が熱くなった。
「俺は…生涯、側室など娶らぬ!俺の妻は…そなただけだと誓おう。」
大事にしたい。
我が妻は、彼女だけで良い。
「誠でございますか…!幸せでございます…っ!」
そして彼女は涙を零すのだ、その大きな瞳から。
「しずく…と名付けよう。今宵からそなたの呼び名だ。」
零れ落ちる涙が、美しいから。
そしてこの涙を拭ってやれるのは、俺ただ一人だ。