巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)


いつも思うが・・・天野川は逃げ足が早い。



「天野川・・・お前は・・・もしかして・・・。」



遠い記憶の糸を手繰ろうとした時。


携帯のメール受信音が鳴り、現実に引き戻される。


結衣さんだろうか、とメールを開いてみたが・・・違っていた。



水元しずく。



その名前に心臓がドキッと跳ねてしまう。


・・・今朝の夢のせいだ!


浮気ではない!


と言い聞かせ、メールを読んだ。



『話があるから放課後スーパーに来て欲しい』



そのような内容だった。


断る理由は何もない。


しずくさんとは友人だ。


< 85 / 121 >

この作品をシェア

pagetop