巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)
「無論、信玄を倒すまでじゃ。」
私と私の子の仇を取るまで、私は戦う。
「信玄を倒して・・・それで政虎様は、幸せなのですか?」
彼女には信玄とのこと、全て話してある。
女性の話し相手として、一番近くに居るのが彼女であった。
純真無垢な瞳でそう問われると・・・心が揺らぎそうになる。
「私は・・・己の義を貫くのみ・・・っ!」
「・・・政虎様。」
彼女の小さな手が私の手に重ねられた。
「政虎様が女子として生きられる世に・・・お心のままに生きられる世に・・・早くなれば良いですね。その時が来たら・・・どうか、素直に生きて下さいね。」