巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)

キレイな顔とは反対に、余りにも屈託なく笑うから・・・。



「天野川君も食べる?」



思わず、言ってしまった。



「えっホント?嬉しいっ!ちょーどお姉さんに相談したいことがあったんだ。・・・岡田のことで。」



急に真面目な顔になるから、心配になった。



「健ちゃんと・・・何かあったの?」



聞いても、困ったような感じで俯いてしまう。



「・・・解った、家で話そう?すぐそこだから。」



私は天野川君を連れて帰った。


健ちゃんの友達なんだから、私も大事にしたい。


それに・・・天野川君のキレイさと無邪気さが、今朝の夢の彼女と重なって見えた。



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