足音〜with you〜

翌日から友達を信じてみようと
自分なりにたくさん頑張った

いつもたくさん話かけてくれた
さやには自分から話しかけた


「ゆーりから話しかけてくれるなんて〜」

びっくりした顔でさやが言う

「嬉しいよっ」

あ、温かい、人って。友達って。


久しぶりだな、

なつとゆい以外と話すの



「…り、ゆーり??」


温かい気持ちにひたっていると
さやの呼ぶ声に反応できてなかった

あ、ごめんと言うと

お昼ということで食堂に
向かった


「ゆうり可愛いすぎだ〜やっぱりー」

「さやに言われたら嫌み(笑)さやはお姫様みたいだからっ」

本当にそうなんだ

サラサラの髪を毎日ていねいに
巻いていて

背が低くて細くて色は白い

簡単に触ったら壊れちゃう

そんなお姫様みたいな子だった
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