足音〜with you〜
涙がおちついてくると
ハッと思いだした
「さや…」
待ち合わせすっぽかして
最低だよね
プルルルル、プルルルル
プチっ
「ゆーり!!どおしたのー!?」
さやの声を聞くと落ちついた
その途端止まり始めていた涙も
「ふぇッ…さやぁぁ…ッ…」
さやは返事をせず
「今家だよね?すぐ行くからまってて。」
プチっ
そう言われて気づいた
さやがすぐ来れるってことは
友斗くん家にいるって
ことだよね
友斗くんと私は地元が
一緒だったらしいから。
さや…ごめん
しばらくするとピンポーン
あ、鍵開けっ放しだな
少し窓をあけて「入って」
と
涙で言葉にならない言葉で
呟いた