足音〜with you〜


そのまま手を捕まれて

歩いていく

「ど、どこ行くの??」


心臓が破裂しそうなんですけどっ。


しばらくして連れてかれたのは

図書室の荷物置場


やっと口を開いてくれた


「はじめまして、ゆーり」


ニカッと永久が笑う


私が唖然としていると

「ゆーりと話したことないぢゃん?だからはじめましてっ」


またニカッと笑う


その意味が聞きたくて
唖然としてたわけではないけど


「あ、あ、うん、はじめまして…」


それからは永久のペースで話が進んでいく

永久って喋りやすいんだなっ


また惹かれてゆく



どんどん永久に溺れてゆく



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