足音〜with you〜


他の話はまったく聞こえなかったのに

その言葉は鮮明に聞こえた


ニカッ


永久がこっちを向いた


「え、え、何泣いてんの?おーい?ゆうり〜??」



なんかたまらなくこの気持ちを伝えたくなった


まだ永久の好きな人が確定したわけぢゃないのに


期待しちゃう自分って気持ち悪い


「永久…ッ……好…き…ゥ」


涙でぐちゃぐちゃになって
聞きとれない声で呟いた


「ッシャー!!!!!!!!」


永久が叫んだ

え?と思い顔をあげると
ガッツポーズをしてる永久がいた


パチッ


お互い目があうとポッと
赤くなるのが分かった。



永久…大好き……………



「改めて、好きです、付き合ってください、」


ニカッ



この笑顔がたまらなく好き

一人占めしたかった永久


叶ったなんて思えなくて。


まだ喋れるようになったのも今が始めてだし
Mailし始めて少ししかたっていないのに



私ってとんでもなく運がいいのかもしれない


そう思った




 「へ・ん・じ・は??」


うれし涙で声がでない


こくんと頷いた


永久を見るとまたニカッと
笑ってぎこちなく
私を抱きしめてくれた


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