足音〜with you〜


「あ、みんなには内緒にしてね?」

遠慮気味に言うと

永久はえ〜と落ち込んだ

「俺が彼氏ってみんなに知られたくないってこと?」

え、それ全然違うよ


「ち、違うよー。だって女子怖いもん。」


あ〜確かにと一人で納得している永久


その姿がなんだかとても可愛いかった



「何にやけてんだよ〜」


「えーにやけてなーい、アハハ」


永久があたしの大好きな笑顔をした



ニカッ



「やっと普通に笑ってくれた。良かった……チュ」



何が起きたかわからない

静かな図書館に小さな音が響いた



キ、キキキ、キスー!?


「やっべ、恥ずかしーてかごめん嫌だった…?」


顔を真っ赤にさせてじっと見つめてくる永久


「い、嫌なわけないよっ嬉しかった」


二人は目があうといっつもお互い顔を赤くさせて

笑いあう


照れた永久もニカッてする永久も


全部私だけにしてほしいと思った


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