足音〜with you〜





ピンポーン




家のインターホンが鳴り響いた


永久、そう思って部屋を飛びだす



しかし受話器から聞こえてくるのは


「宅配便でーす」



だよね………………。


だって誕生日教えてないもん

知ってるわけないよね



ガチャ



持っていた印鑑が落ちた



コンッ



「HAPPY BIRTHDAYゆーり」


視界には涙でぼやけた大好きな人がいた


「ゆーり、あんなんで騙されるとか危なー遅くなってごめんな」


ぎゅーと抱きしめてくれた


最初のぎこちなさがどんどんとれて


永久に抱きしめられると自然に落ち着く
自分がいた



永久大好き


この先何があっても永久といたい

離したくない、離さないでほしい


永久だけいればいい




なのに何故私は間違ったんだろう
こんなにも永久が大切だったのに



世界で一番、一緒にいたかった人なのに



中学生は子供…?


うん、子供かもしれない


でも恋愛に年齢なんて関係ないでしょ…?


中学生でも中学生なりに必死に恋愛してたよ


考えたら大人のごたごたしてる恋愛より

中学生の恋愛は美しくてはかないものかもしれない
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