足音〜with you〜



教室から出ていこうとするとき


「あ、まゆ……」

「おーおはよ、ゆーり♪」



いつもと何一つ変わらない笑顔で
挨拶してくれるまゆ



心がすっと軽くなった


そうだ、いつめんがいる

私は一人ぢゃない!よね…?



でも、やっぱり教室には
いづらくて
座っても動いても
ズキズキ刺さる視線と言葉


今までこんな体験したことのない
私には本当に地獄みたいだった


みんなが゛敵゛に見えた





カタっ




私がきた場所は図書館

ここから永久と始まった


永久との思い出で頭の中をいっぱいにする

そうすると少しは忘れられるから



でも教室に入ると視線は私


忘れることなんて、考えることなんて
できるはずがない



それからは休み時間のほとんどを
図書館で過ごした



まゆたちも心配くらいしてくれればいいのに



この時はこのくらいしか思わなかった


今の私の苦しみは全部まゆの計画だったのに


何一つ疑わなかった自分が一番憎い



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