足音〜with you〜





朝、目が覚めると涙がたまり

腫れていた



昨日の朝は永久との約束を
楽しみにしていたのに…

今は学校が怖くて、辛くて




誰とも会いたくない




このまま一人の世界に
行っちゃいたい



でも、どこか誰かの温もりを
感じたい自分がいた



「どうしたの?」


涙で目を真っ赤に腫らした
私をみてお母さんが
驚いた顔でいう


「お、母、さ、ん」


よしよしと撫でてくれる


お母さんだけは怖くなかった

だって家族だから…


友達なんて、考えれば他人

いざとなったら家族だよね



気づけば昨日のことを全部
話していた私がいた

いじめられた、はみられた

なんてお母さんには言いたくなかった
お母さんを悲しませたくなかった


でも誰かに聞いてほしくて

私って弱いんだなって思った



「今日は休みなさい?友達は信じられる友達だけでいいのよ…」


ポンッと頭に手をおいて優しく微笑む



お母さんがいて良かった



きっとお母さんがいなかったら
私はどんどん弱くなっていたかも


いつも反抗ばかりしている私に

優しくしてくれる



ありがとね、お母さん







家族っていいもんだね

世の中家族がいない子だっている

私にはいる

それだけで幸せが増えた気がした


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