足音〜with you〜



「なつー!帰ろぉ?」



ゆーりとの出会いは中一



毎日、帰りになつこと相川を迎えにくる


ちっこくて笑顔がはんぱなく可愛い


そんな印象だった


ゆーりは相川を迎えにくるのに

俺はその時間が楽しくて仕方なかった


一年も見てるだけが続いた

伝えようとも思ったが

見てるだけでいいとか逃げてる自分がいた


「お前が告ったらきっとゆーりちゃん、いじめられるね」


小学校からの連れの優紀にいわれた


意味が分からず

「あ?なんでだよ?」

優紀はうわーうわーとか叫びだした

「あのですね....」



話を聞くと俺がモテるから

俺が告るとゆーりがひがまれるってことだった



「俺もてねーよ?」


優紀はシネーと叫び俺は何故か頭をたたかれた







無邪気だったあの頃
< 64 / 65 >

この作品をシェア

pagetop