出会いがくれたもの
私・・・久方君のこと・・・好きなのかな・・・
でも・・・杉田君・・・
・・・ああ・・・混乱した。
その時ナナからメールが来た・・・
「・・・・ええ?」
ナナは久方君と付き合うらしい。
私はぐずぐずしていた。
さっきまでキスしてた人が友達と付き合うなんて考えられなかった。
「んまあ 遊びだったんだろうね」
知らないうちに涙が出ていた・・・
1粒・・・2粒・・・・・
零れ落ちていくのがとまらなかった。
・・・なんで?
そんな時に後ろから杉田君が抱き着いてきた
「・・・ビクッ」
私は慌ててセーターの袖で涙を拭った。
「泣いてんの?」
杉田君は不思議そうに私を見る。
「ないてないもんっ」
「・・・そっか」
これ以上何も言わずにそばにいてくれた。
優しく抱きしめながら・・・

我に返るとまだ彼は抱いてくれていた。
暖かくなってきた・・・
「・・・かえろ?」
私は歩き出した。
でも杉田君は動かない。
・・・え?
額を触るとすごい熱・・・
半袖でいる・・・あっ
私にブラウス・・・かけてくれたんだ・・・・・・

私は彼を家まで運んで自分のベッドに寝かせた。
熱でうなっていたからぬれたタオルを額に乗せてあげた。
「・・・つめてっ」
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