気づいたら、大好きでした。

こうして、あたし達は
喧嘩をする度、あたしが謝って仲直りする─

という感じだった。


周りの友達は

『愛佳にはもっと
ふさわしい人いるよ』

『早く別れなよ』

などと言われていたが
あたしは、どうしても
彼と別れられなかった。


入学当初、クラスに
馴染めず家に帰ってくる
たび泣いていた あたしをいつも傍で支えてくれていたのは
他の誰でもない和弥だった。
< 56 / 78 >

この作品をシェア

pagetop