Love&Cocktail
「ちょっと可愛いからって調子乗ってんじゃねーよ!!」
「きゃあっ!!」
斗真は拳を振り上げる。
優人さんっ…!!
「人の女に何してんだよ」
――えっ?
聞き覚えのある声にあたしは顔を上げた。
「ゆ、うと…さん…!」
そこにいたのは、斗真の拳を軽々と押さえ付ける優人さんだった。
「な、なんだテメー!」
斗真はキレながら優人さんを睨み付ける。
「あ?俺は乃愛の男だけど。なんか文句あるか?」
優人さんはあたしが聞いたことのないような冷たい口調で話す。